onothunder’s diary

ゲームの感想ブログです。括弧内はレビューを書いた年月日です。ないものに関しては現在書いた記事です。

GRAVITY DAZE(2017年3月12日)

PS4PSVitaで発売されているゲームだが、自分はVita版をプレイ。重力を操りながら敵と戦う3Dアクションゲーム。空中を浮遊する感覚は新鮮だけど、革新的なゲームだけに操作体系が確立されていない印象。操作がゲームを難しくしている典型だろう。

革新的な部分といえば、まずロックオンしてその箇所に着地したら、重力の向きが着地した方向に切り替わる。ただ、通常と違う重力帯でいると、重力ゲージがみるみる減っていく。重力ゲージがゼロになると、元の重力帯に戻る(重力の向きと書くと長ったらしいので、適切かは知らないけど重力帯と言い換えることにした)。それと、空中に浮かぶという行動もできて、これまた重力ゲージが減っていく。

重力ゲージがなくなって元の重力帯に戻るということは、落下していくと同義で、操作になれないうちはよく落下死した。ただ、このゲームは地面に激突してもペナルティーがなくて、何もない空間に落ちていったら落下死するという具合。地面に激突しても死ぬとかだったら難易度跳ね上がるだろうな。

あとは何だろう。重力ゲージがなくなっても戻るけど、Lボタンで任意に元の重力帯に戻ることもできる。重力ゲージは元の重力帯でいると自然に回復する。以上で書いたことが、このゲームの肝だろう。

それに際して、感心したシステムがある。重力帯をころころ変えると、元の向きがよく分からなくなることがあったのだけど、髪とマフラーは常に元の重力帯を指していて、コンパスみたいな役割を果たしている。頭が良い人が考えたシステムなのだろうな。

ただ、視覚的に、髪とかマフラーは小さくて見にくいけど。そして、特に元の重力帯を意識してプレイする必要性もなかったけど。後半になれば、能力を鍛えることによって、重力ゲージは長持ちするし、ゲージの回復スピードも早くなるから。

つまり、重力ゲージが切れて、元の重力帯に落下しても、落下中にゲージが回復して、とりあえず空中に浮かぶ。そこで、視点をぐるぐる回して向きは確認すればいいし。

だから、髪とマフラーがコンパス代わりというシステムは実用性というより、発想が面白かったので、挙げてみた。

重力云々がこのゲームの面白い点とすると、不満点は、敵に攻撃が当たらない点だろうか。敵はコアを持っていて、そこを狙わないとダメージ受けてくれない。コアは小さいし、狙いにくい。

重力キックという技を主体に戦ったけど、それというのが、まず宙に浮いて、次に敵をロックオンして、キックボタンを押す。すると、敵に向かって一直線に飛んでいって、蹴りをかますのであるが、その間にちょこまか動かれたら攻撃がはずれてしまう。ホーミング性能が悪いのだ。良すぎても簡単になるだろうし難しいところだ。敵との距離が遠いと動かれるリスクが高いから、近距離でロックオンしたいところだが、近いと攻撃もくるし、なかなかシビアだ。

コアを狙わないといけないというゲーム設計にする必要あったのか。という疑問が芽生えたが、ほとんどの敵にコアがあることを思うと、会社の会議で、「コアでいきましょう」とか言ったやつがいたのだろうな。それくらい強い意志を感じる。

じゃあ仕方がないか。最後のほうになると、当てにくい攻撃をちまちま当てるのが癖になってきたし。

最初のほうは本当に苦労した。右スティックでロックオンの狙いを定めるのだけど、スティック操作に慣れているのは左手だから、右手でっていうのが本当に厳しかった。

ただ、狙いを定めるのはジャイロ操作でもできるということが途中で分かってからは、多少ましになった。ちゃんと説明書読んどけという話だけど。ジャイロというのは、今のゲームすごいもので、携帯ゲーム機の本体を傾けることによって、中の照準を動かすことができるのだ。

もうひとつ不満点を挙げると、ロード時間が長い。ストーリーではさほど気にならないが、チャレンジミッションで気になる。リトライが明らかに多くなるチャレンジミッションこそロード時間を短くしないといけないのに。

評判のいいゲームだから買ったけど、完全無欠というよりは、粗もあるけど面白いというタイプか。個人的には、ストーリーに重点が置かれているところが良かった。アクションゲームでは珍しいし。ストレスもあるが、面白いゲームだったのは確かだ。