onothunder’s diary

ゲームの感想ブログです。括弧内はレビューを書いた年月日です。ないものに関しては現在書いた記事です。

マリカ 〜真実の世界〜 ゲームシステムについての感想

セガサターンのゲームに今更駄目出しのするのも何だかなという気もするので簡単に書きたいところだ。これからプレイする人のために、注意点について書いたほうが有用な気がする。そういうことも書いていけたら。

このゲームは、フィールドマップが存在しない。街の中だけで物語が展開する。ひとつの街だけではなくて、様々な街を行き来はする。その移動は、超能力少女だけにテレポートでなされる。だから、フィールドマップが存在しないほうがむしろ自然だ。長距離を歩いて移動する理由がない。

個人的には、ゲームの中でもインドアなので、フィールドマップのないほうが楽でいい。あったらあったで、壮大な冒険をしている気分にさせてくれるから悪いばっかりでもないが、自分は移動が多いとシナリオを忘れてしまう。

このゲームは、フィールドマップがないのもそうだし、戦闘機会もそんなに多くないから、シナリオに集中できる。ダンジョンにしろ、街の建物の枠を逸脱していないので、そこまで複雑でもない。章立てされているわけではないが、敵の親玉が立てるひとつの作戦が話の区切りになっているのも理解しやすさに繫がっている。

その中で、戦闘のテンポが悪いのはそぐわない印象を受けた。行動をするたびに一枚絵がカットインする。一枚絵に効果線を入れた戦闘シーンは、動きも感じられて個人的には好きだけど。全体にかける超能力が、一人ずつ順番にエフェクトかかるのは無駄に思えた。テロ組織ということを強調したかったのか、大所帯で敵が現れることが多いのも面倒。戦闘に関しては、もっと簡潔にまとめられた気がした。全体的にシナリオが頭に入ってきやすい作りなだけに、一貫していないように思え残念だった。

戦闘画面のまま、シームレスにイベントが発生するのは演出として格好良いし、魅せるという意味では悪いばかりの戦闘でもないが。

エンカウントや、戦闘の難易度についても書こうとしたが、長くなりそうなのでやめる。問題がないわけでもないが、個人的に致命的とまでいかなかったので。

戦闘のテンポ以外で気になったのは、行き先を迷って無駄な移動が増える点。テレポートで移動をする際、街の名がずらりと表示され、行き先を選択する必要がある。最初のうちは、行ける街の数が少ないし、新しい街が現れたらそこへ行っときゃ何とかなる。しかし、街が出揃った後は、どこへ行けばいいか迷うことが多かった。

このゲームは行き先が分からなくなったら、思考というコマンドを選択することで、教えてくれるようになってはいる。ただ、後半になってくると、突き放した感じになる。建物の名前だけで、街の名前までは教えてくれなかったり。プレイヤーの成長(学習)を想定してってことなのかもしれないが、自分は想定に満たなかったようだ。

自分と同様で記憶力に自信がない人は、それぞれの街の主要な建物をメモすることを薦めたい。

最後にこのゲームの注意点について述べる。まず、かなめさんの最強防具の場所が分かりにくい。自分は取り逃した。攻略動画で確認したほうがいいだろう。

まりかとあきらの最強防具は、一度着て脱いだら着用済みとなって性能が落ちる。脱がなきゃいいのだが、このゲームは武器防具を強化するシステムがあって、装備した状態だと強化できない。つまり、強化前に着てしまった時点で詰んでしまう。これは完全なトラップだった。

装備を強化するツールは、敵を倒したり、オブジェクトを調べることで手に入るが、それだと数が限られる。どうやら隠しショップが存在して、そこで買えるという噂だ。自分はついぞ見つけられなかったが。

あやふやなことになるのも、攻略情報が少ないから。マリカというより、マイナーゲーム全般の注意点になるが、参考にできるサイトが少ないので、プレイにそれなりの覚悟が必要。