onothunder’s diary

ゲームの感想ブログです。括弧内はレビューを書いた年月日です。ないものに関しては現在書いた記事です。

重装機兵ヴァルケン(2016年11月26日)

小学校の卒業アルバムには、将来の夢を書く欄があって、メサイヤプログラマーになると書いたことを最近思い出した。

メサイヤとはゲームメーカーで、代表作は、ラングリッサーとか、超兄貴だろうか。自分は当時、プリンス・オブ・ペルシャというゲームにはまっていて、そのゲームを作ったのがメサイヤだった。元々パソコンのゲームだったから、オリジナルを作ったのはおそらく海外のゲームメーカー。許諾を得て、日本の家庭用ゲームであるスーパーファミコン向けに移植したというのが正確な言い方か。その際にグラフィックや、ステージ構成、ステージ数、敵キャラ、アイテムなどを大幅にアレンジしている。そのアレンジが素晴らしく思えた。

しかし、小学生の自分には、難しくてクリアできなかった。マイナーなゲームだから攻略本もないし、今みたいにインターネットもない。何かテクニックが書かれていないかと説明書を読み直してみたら、最後のほうにこう書かれていた。封筒に切手を封入して送ってくれたら、スタッフ手製の攻略マップを送り返しますと。自分は、当然送ったのだけど、どうやら切手代が足りていなかったみたいで。足りていなかったですよとたしなめつつも、当たり前のように攻略マップを送ってくれた。大人な対応に思えて、将来自分はこの会社で働いていると確信したものだった。

前置きが長くなったけど、日記のタイトル重装機兵ヴァルケンメサイヤのゲームだ。スーパーファミコンの名作らしく、いつかやってみようと思っていて、此度プレイしたわけだ。まず受けた印象が、新しいだった。昔のゲームだけど、未来のゲームをプレイしているようだった。ロボットを操って進む、横スクロールのアクションゲームというのが、ざっくりとした説明。

斬新な点は、砲身を30度単位で動かせて、12方向に攻撃できる点。十字キーが斜めも入れたら8方向だから、8方向までというならよくあるが。だから、砲身の角度合わすのが難しい。そんなに複雑な操作法でもないのに複雑な気がしてしまうのは、この点からだろう。

もうひとつ斬新な点は、無重力ステージ。重力があるステージは、ジャンプしたら着地する。無重力ステージは浮いている。これだけだったら、普通のシューティングゲームでも浮いているけど。問題は慣性がすごく働くのだ。動き出したらなかなか止まらない。宙にいながら、氷で滑っているような感覚。

このゲームの特色は、全体的にふらふらしているところだ。重力ステージにおけるダッシュにしても滑るし、ジャンプにしてもホバリング式だし。ふらふらした中、砲身の、やたら多い角度合わせをしないといけない。敵は正確に動いてくるし。このロボットオンボロなのではという疑問も湧いてくる。

結論はというと、面白いし、何より新しかった。一番新しさを感じたのは地上あたりは重力があって、ちょっとジャンプしたら無重力になるという、両方を内包したステージに対して。