onothunder’s diary

ゲームの感想ブログです。括弧内はレビューを書いた年月日です。ないものに関しては現在書いた記事です。

HOSPITAL. 6人の医師(2017年7月1日)

近況は、タイトルのゲームをクリアしたくらいです。一番簡単な難易度であるインターンで、Sランクを取ってクリアするという目標を掲げたせいで苦労しました。

このゲームからは、安く作っているなという印象を受けました。このゲームの売り上げは1万本くらいと聞きました。売れないと予測して、予算も限られていたはずです。

ムービーも、静止画をガタガタ揺らしたりしてアニメーションっぽく見せかけています。予算がなくて苦肉の策として採用した表現方法だと、自分は勝手にそう思いました。イラストのカットも使い回しが多いし。

納期も厳しかったのではという印象も受けました。手術のパートは、外科、内視鏡、整形外科、救急救命、診断、検視とありますが、難易度のバランスにばらつきがあります。

診断と検視はアクション要素がないパートなので除外すると、Sランクを取ってクリアする難易度は、

外科<整形外科<救急救命内視鏡

右にいくほど難しいです。外科は鼻歌交じりでプレイしてもSを取れますが、内視鏡はミスなしでクリアしてもタイムが遅いとAになってしまいます。

でも、悪いと言っているわけではなくて、ない袖は振れないというか、制約がある中で作るのが、商業作品かなと改めて感じました。あくまで自分が受けた印象なので、本当に予算や納期がなかったかは分かりませんが、そういうことにして話を進めます。

そんな制約がある中、工夫するから、面白いものが生まれるのかもしれません。それが、このゲームから受けた印象です。

最後に、このゲームの光る部分について話します。内視鏡が良かったです。ひとつはタイミングの面白さです。注射する量や、出血箇所を焼く加減、ベストなタイミングで止めないと、Sランク取得が難しくなります。

昔、東京フレンドパークという番組にあったフラッシュザウルスみたいな感じですかね。

光って移動してくる床にタイミングよく飛び乗る、あの感じ。あれを何回も連続で成功させないといけないような。イライラするけど面白いです。

もうひとつは、奥行きの面白さです。内視鏡以外は平面のゲームです。内視鏡は、人の体の奥に進んでいくという点で一線を画しています。

グラフィックの進化がゲームの面白さに直結するかという議論はよくなされるけど、3D空間を映像で表現できるようになって、ゲームはかなり進化したし、面白さにも幅が生まれたと思います。

このゲームの、内視鏡にある面白さは、体内の地形を把握することにあります。タイムがスコアに反映されるから、地図がない中で、道に迷わないようにしないといけません。方向音痴な自分には難しいけど、平面ではありえない面白さです。

このゲームをプレイすることがあったら、タイミングと奥行きを楽しんでいただけたらと思います。