onothunder’s diary

ゲームの感想ブログです。括弧内はレビューを書いた年月日です。ないものに関しては現在書いた記事です。

銃声とダイヤモンド(2016年9月18日)

PSPのゲーム、銃声とダイヤモンドをクリアした。クリア自体はだいぶ前にしていたけど、レビューが思い浮かばなかった。今も、上手に書けるか自信がない。

まず、どんなゲームであるか。交渉人になって、犯人と交渉をする。人質を取って立て篭もるというシチュエーションが多く、人質の解放と犯人の投降を目的とした交渉をする。失敗したら人が死んだりする。

文章を読み進めていくゲームだから、ノベルゲームの類になるのだろうが、他と違う点が多々ある。他のノベルゲームだと常に選択をしないといけないが、本作は交渉のとき以外はほとんど文章を読むだけ。大まかに、物語のパートと交渉のパートに分かれている。

交渉は、リアルタイムで進行していくという点も他のノベルゲームと一線を画している。リアルタイムという意味がよく分からなかったが、同じ選択肢を選んでも入力のタイミングによって交渉相手の対応が変化したり、選択肢そのものが変化することもある。ということらしい。分かりやすくいうと、従来のノベルゲームにタイミングという時間の概念も加わったということ。

欠点。このゲームの欠点は交渉を失敗したら先に進めないということで、文章を読む上でのテンポが悪くなる点。交渉は失敗したら、すぐにリトライできるから、ゲームシステムとしてのテンポは悪くない。ただ、読み物として考えるとどうだろう。そんなに文句あるなら、小説読んでろと言われそうだが。

交渉は上手にいけば気分も良いが、失敗してさらにここが悪かったという目星もついていなかった場合、選択肢を総当たりするという、単なる作業になってしまうのも欠点か。このゲーム特有の時間の概念も絡むので、選択肢自体を見つけ出さないといけない点でも、他のノベルゲームより手間かもしれない。

文章を読む上でのテンポの悪さ、選択肢を総当たりするという単なる作業になってしまう点は、このゲームに限ったことではなく、ノベルゲーム全般に言えることなので、いちゃもんをつけたいわけではなく、他のノベルゲームとの差異を挙げたにすぎない。

他のノベルゲームは、どんな選択肢を選んでもとりあえず話は進んでいくが、バッドエンドにぶつかると最初から読み直さないといけない意味でテンポが悪い。このゲームは、交渉を失敗したら話は進まないが、交渉の部分だけをやり直せばいいから楽ともいえる。

選択肢を総当たりする作業についても、時間の概念が絡むから手間だけど、時間に隠れた選択肢を自力で見つけ出せたときは、砂漠に埋もれた宝を見つけ出すようなカタルシスを味わうことができる。総当たりするにしても、交渉パートという限られた範囲内だから、手間という点でもトータルとして考えたら他のノベルゲームと比べてイーブンかもしれない。

ノベルゲーム全般にあるこの欠点についていろいろ書きたいが、また稿を改めることにする。

最後に、銃声とダイヤモンドは面白かったかについて。個別の事件から大きな謎に迫る感覚、ワンクールのテレビドラマを見ているかのようだった。自分の中ではサクラ大戦以来の没入感だった。