onothunder’s diary

ゲームの感想ブログです。括弧内はレビューを書いた年月日です。ないものに関しては現在書いた記事です。

es(2017年9月24日)

ドリームキャストのesについて感想を書こうと思うが、なかなか説明が難しいゲームだ。うまく書けるかどうか。

実写のゲーム。説明書に載っているキャストを見ると、三上博史釈由美子細川茂樹酒井若菜三村マサカズ伊藤裕子モト冬樹岩城滉一とそうそうたるメンバーだ。そうそうたるメンバーなのだろうか。そうそうたるメンバーであってほしい。

当時の釈由美子は初の演技だったらしくて、やはり下手だけど、初めてにしては上々かもしれない。伊藤裕子も下手だけど、モデルということで畑違いだから仕方がないだろう。個人的には酒井若菜三村マサカズの演技が良かったかな。どう良かったかと聞かれても何となくとしか言いようがないけど。

ストーリー。プレーヤーは連続殺人事件の被害者と思われ行方不明となっている「橘由美」を救出するため、事件に深く関わっている日下部警部 (三上博史) の記憶に“ダイブ”する。初めは曖昧な記憶の中から (ゲーム画面もぼやけている) 、思い出すきっかけとなる断片を探し出し、記憶の糸をたぐり寄せていく。ということらしい。

プレイヤーがダイブする日下部警部も、血塗れで運ばれてきて意識不明の重体という状態なので、何でそうなったかということについても迫っていきたいところ。

ゲームのシステム。画面内にある物を調べたり、人物を調べると出てくる項目を選択したら、ムービーが流れて話が進行してゆく。ゲームの体をなしてないようにも思えるが、そうでもない。いや、どうだろう。とある物を調べたらそれがフラグになって、新たに調べられる物や項目が増えたりする。感覚的には宝探しやら、間違え探しやらをやっているようなものか。

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画像のように、人物の場合は複数の項目が出てくる。この人気持ち悪かったな。

だから、基本的には物や、人物を片っ端から調べることになる。物もいっぱいあって、調べることができない物もいっぱいあるから面倒臭い。フラグを立てることによって調べることのできない物が調べられるようになったりするし。

でも、罠もあって、フラグを立てる前に調べたら日下部警部の心音が鳴り出す物もある。心音を聞いた回数は、陰でカウントされていて、一定以上聞くとバッドエンドになるらしい。というかなった。ディスク2まで進めたのに、ディスク3に進めないという仕打ちだった。

面倒臭いシステム。ひとつはバッド・チューニング。日下部警部の意識を刺激しすぎると発生する現象。画面が急に歪んだり戻ったりを繰り返す。戻ったときにタイミングよくボタンを押すとゲーム続行。歪んでいるときにボタンを押すとその場でバッドエンド。プレイヤーの存在が被験者である日下部警部にバレてしまい、意識から弾き出されることに。

鬱陶しいゲームだなあ。自分はこのタイミングよくボタンを押す、目押しというのか、苦手だとこのゲームで認識させられたよ。

ただ、バッドチューニングに関しては、日下部警部の意識を刺激しなければいいのだ。ドリームキャストのコントローラーに刺さっているビジュアルメモリ、こいつの画面に脳波が映っているから、波形が激しくなったら、落ち着くまで調べ物をやめればいいのだ。

ムービーをスキップできるようになった2周目以降に多く起きた現象だったから、短い間隔でたくさん調べるのがいけないのだろうか。日下部警部に、2周目以降のプレイヤーだなと悟られないようにせねば。

さらに面倒臭いシステム。ピンポイント・チューニング。日下部警部が思い出したくない記憶を持つ物を調べたら発生する。すでに見たことのある物達と、目的の物の画像が、連続で表示される。これまたスロットマシーンみたいな目押しだ。目的の物以外でボタンを押すと、前のエリアに戻されてしまう。

目押しが下手で、5、6回戻されたよ。たどり着いては戻され、たどり着いては戻されで、ドリームキャストに踵落としを食らわすところだった。よく見りゃ出てくる画像の順番が同じだったから、順番を覚えて対処したよ。

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とにかくストレスの溜まるゲームだったが、このカープ帽のおじさんで全てが許されてしまった(カープファンなので)。出来の悪い子ほどかわいいと言うし、やはり自分は実写ゲームが好きなのだろう。

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実写ゲームでお馴染みのメイキングシーンやインタビューも見られたりして、振り返ってみればなかなか楽しかった。

追記。もうひとつ不満があって、それは遺体の出血量がアホほど少ない点。規制が厳しかったのだろうけど、日下部警部が遺体を見て放つ、「ひどいな」を別の意味で解釈してしまった。